採用区分で実際のところ何が違うの??

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採用区分によって違ってくることは、主には給与と消防学校でのクラス、昇任のスピードです。
給与については募集要項に記載されているので、確認してください。昇任のスピードについては以前は募集パンフレットに記載されていましたが、今年度のものには見当たりませんでした。これは基準が定められているので、入庁後にでも確認していただければと思います。めっちゃ分厚い黒い本のどこかに書いてあると思います。黒い本って何?って思うかと思いますが、消防学校に入るとすぐにわかると思います(笑)。

 

消防学校でのクラス(組)についてですが、これは採用区分ごとに分かれます。クラスが分かれるので、寮の居住エリア(階)も変わります。クラスは同じ採用区分の学生が40人くらいで1クラスとしてまとめられます。教室は中学校や高校みたいなあのイメージの教室です。寮の部屋は6人で1部屋を使います。ですのでこれも同じクラスの人と一緒になります。消防学校の寮での生活や、部屋割については、他のページで紹介していきたいと思います。

 

採用区分でこんな程度ではないでしょうか。仕事内容や消防学校での訓練内容は全く変わりませんので、あまり気にする必要はないと思います。あるとすれば、朝の朝礼とか式典などの時にT類が前の方に並ぶくらいではないでしょうか。気にする方もいるとは思いますが、ほんとに気にする必要ありません。

 

あっ、そういえば消防学校内で着るジャージの色が違いますね。私のころは、黒と赤と紺色だった気がします。赤が一番ダサいです、女の子は赤でもいいと思いますが男性は赤よりは黒とか紺のほうがいいですよね?ちなみに、私は赤色でした。

T類に落ちてU類に受かったら辞退したほうがいいか?

東京消防庁の採用試験で、大卒者や大学院卒業者、または一定以上の年齢が高めの人はT類採用試験とU類採用試験を受験することが可能で1年の間に3回受験することが可能です。ということは、T類で採用される資格があるにもかかわらず、言い方は悪いかもしれませんが下のランクのU類のみで合格してしまうケースがあります。このような場合は、このままU類で採用する道か、はたまたT類試験合格に向けて来年もう一度チャレンジするか迷うのではないでしょうか?

 

大卒の方が短大卒程度であるU類採用区分で採用されるのは、少し違和感があるようなプライドが許さないような気が本音のところではしますよね?他の大卒者に比べて少し悪く評価されているような、、、募集要項をみると給料もT類採用者に比べて低いっぽいし、、、だとしたら、なんとか今年はU類には合格することが出来たんだから1年間本気で勉強して来年T類試験に受かるんじゃないか?と考える人もいると思います。

 

この場合はどうしたらよいか?私の友達にもそのようなケースの人がけっこうたくさんいます。実際に東京消防庁に入庁した私の経験からすると、U類で早く入庁した方が絶対に良いです。なんで?と思いますよね。その理由は以下のとおりです。

 

1.そもそも来年に受かる保証がない。
これは迷ったときにすぐに頭をよぎる不安だと思います。消防官採用試験はそんなに簡単な試験ではないですしU類に合格したからといって来年T類に受かる保証はどこにもありません。それに1年間も勉強のモチベーションが持ちますか?1年間孤独に勉強しなければならないです、しかも自分はU類に受かっててあのとき蹴らなければいまごろ消防官として働いていたのに。と思い返しながら勉強していかなければいけません。ほんとうに耐えられますか?

 

 

2.採用後もT類に昇格できるチャンスがある。
採用後に毎年行われる能力認定試験というものがあります。これに合格するとT類採用と同じ扱いになります。これなら来年度に受験するのとまったく同じですよね?だから、T類に受かりたいからといって1年間無駄にしてしまうことは本当に無意味です。この能力認定試験は1年目の消防学校に在学(在職)中も受験することができます。私の同期の大卒でU類採用だった人はほとんどの人がこの試験で合格してます。たぶん合格基準は採用試験よりあまいです、ほとんどの人が受かってる時点で察しがつきますよね。消防学校の訓練や勉強、仕事をやりながら受験して受かってしまうレベルですからね。(※私が入庁した頃の基準ですが今もあまり変わらないでしょう。)

 

 

3.給与は入庁後に調整される。
U類で採用された場合に、大卒者なので調整されるのか、上記の能力認定試験に合格したから調整されるのかは覚えていませんが調整されるので給与がT類と比べて低いからといって1年間無駄にするのはおすすめ出来ません。それに働いてない1年間分の収入は0円ですからね。

 

 

4.昇任のスピードも大して変わらない。むしろ早いかも?
これは考え方によりますが、1年目で能力認定試験に受かってしまえば昇進のスピードは変わりません。消防官の昇任には階級ごとに最低年限が決められています。例えば消防士(一番下の階級)から消防副士長に上がるにはT類採用者では2年たたないと昇任試験の受験資格が与えられません。これが消防士長、消防司令補、消防司令、消防司令長と階級ごとに最低の期間が決められています。この期間をすべての階級で最低年数で昇進していく人はまずいません。もしいたとしてもかなりまれですし、なんといっても経験が浅すぎて使いものにならないです。なので数年の誤差(遅れ?)はまったく問題ないといえます。それに、その上の消防監、消防正監、消防司監、消防総監になるには独自の選考基準があるので消防総監を目指している人でもU類で採用されてしまった方が良いと考えます。

 

 

最後にまとめると、T類で不合格となりU類で合格してしまった場合は、まずはU類で早々に入庁してしまった方がいいです。そして大事なことは、入庁後に能力認定試験を受験して合格することです。消防学校では日中の訓練や授業終了後に勉強する時間はたくさんあります。それに今はスマホやiPadなどもあるので、就寝後にこっそり勉強することも不可能ではないです。まわりの目が気になるという人は消灯後にやってもいいと思います。やる気があれば合格できますので、ぜひ頑張ってださいね!