東京消防庁の過去問題を分析してみた1
スポンサードリンクこのページでは、東京消防庁の学力試験の出題分野の構成を紹介したいと思います。あとは難易度なんかにも少し触れられたらなと思います。
平成20年頃から直近までの過去問を参考に書いていこうと思います。
東京消防庁T類採用試験の1次学力試験の問題数は45問で試験時間は2時間です。試験範囲は毎年ほとんど変わらず、出題分野の構成も大きく変わりません。
大きく2つに分かれていて、一般知能と一般知識になります。かんたんに言うと、一般知能は頭を使って解く問題で記憶問題は少なく、一般知識はほとんどが理科や社会などの記憶問題と数学の問題です。一般知能にも数学が含まれていますが、一般知識の分野で出題される問題の方が数学としての難易度は高めです。
※問題No.は年度によって出題構成が異なるのであくまで目安です。
過去問分析(前半) 問題No.1〜20
参考までに、平成29年度の第1回T類採用試験の出題分野です。
※問題No.は年度によって出題構成が異なるので目安です。
問題1 国語(現代文、内容把握)
問題2 国語(現代文、内容把握)
問題3 国語(現代文、内容把握)
問題4 国語(現代文、内容把握)
問題5 英語(長文読解)
問題6 英語(英文法)
問題7 判断推理(命題)
問題8 判断推理(対応関係、判断)
問題9 判断推理(対応関係、推理)
問題10 判断推理(嘘つき問題)
問題11 空間把握(正八面体)
問題12 空間把握(正四面体)
問題13 空間把握(立体の体積)
問題14 数的推理(規則性の推理)
問題15 数的推理(数学、数列)
問題16 数的推理(水流の計算)
問題17 数的処理(ニュートン算)
問題18 資料解釈(構成比)
問題19 資料解釈(表、実数)
問題20 資料解釈(表、構成比)
問題21 資料解釈(表、実数)
問題22 資料解釈(グラフ、実数)
こまかく見ていきましょう。
問題 No.1〜4
国語の現代文。1ページ分弱の文章が提示されて、文章を要約したものを選ぶ問題です。普通に読んでれば解ける問題なので、勉強時間をあまり割く必要はありません。
問題 No.5〜6
英語の問題。1問目が英語の長文読解で、これも1ページの半分くらい(だいたい200語くらい)の英文が提示されて、その内容の正しいものを5つから選ぶ問題。解くのに5分かからないくらいで、難しい単語は出ません、高校受験で有名なターゲット1900程度の英単語が分かっていれば十分すぎるくらいの英文です。英語の2問目は文法の問題です、品詞を問う問題や、簡単な日本語の分を、正しく英訳されたものを選ぶ問題などが出題されています。
問題 No.7〜10
判断推理の問題が4問続きます。命題や集合、暗号問題、順位を決める問題、嘘をついている人を探す問題、などがよく出題されています。問題につまずいてしまい、はまると時間を大量に消費させられる危険が大きいです。受験生で苦手な人が多い分野がNo7から順次出題されるので、得意でない人は試験時間をとられてしまう可能性があるので後回しにするのも一つの作戦です。
問題 No.11〜13
空間把握の問題。図形の問題です。奇跡の問題は出題頻度がダントツで高いです、その他にサイコロの回転や立体図形のスライスについての問題が出題されています。3〜4年前によく出題されてたのは図形のスライスと一筆書きの問題です、しっかり対策しておくと良いでしょう。奇跡、スライス、一筆書きがポイントですね。
問題 No.14〜17
数的処理、数的判断の問題。数学T・Aの問題が多いです、具体的には確率とか場合の数、割合、数列、図形の面積などが出題されます。方程式も比較的よく出題されます、虫食い算や濃度の問題もあります。後半に出題される数学の問題に比べて、難易度は低めなので合格する受験生の大半は解ける問題だと思います、この辺のレベルの問題は数学が苦手な人も解けるようにしておく必要があると思います。
問題 No.18〜20
資料解釈の問題。平成29年度は5問(問題No18〜22)に増加しました。主にグラフなどの資料が提示されて、内容について正しい解答を選ぶ問題です。小数点以下の細かい計算が必要で、計算の正確さが求められます。問題を解くにあたって、グラフや表が読めることが必須です。総量と構成比のグラフ、実数の表は頻出です。何回か練習すれば必ず解ける問題なので、絶対に間違えないようにしてください。この3問は落とさないように!
後半は、下リンクの次のページで。
過去問を自分で分析してみましょう
東京消防庁の過去問は、募集要項で数問程度ですが公表されています。また全部の過去問を見たいという方は、過去問題集が販売されていますので、Amazonや楽天などの通販、書店で購入することが出来ますので、ぜひ購入を検討してみてください。過去問題集は6回分収載されていて、判断推理や数的処理などの解説も図を用いてわかりやすく記載されています。必ず試験勉強に役立つと思います。